ヘアドライヤー


◇テストの背景

ヘアドライヤーの音は製品によって様々な特徴を持っています。
製品開発における気になる音の低減と、将来のサウンドデザインに活かすため、
いくつかの音源を用いてテストを行ってみました。

◇使用した評価語

オーディオテストは手軽に実施できるので、
手始めに、音を聴いて直感的に浮かんだ2種類の評価語でトライしました。
 
するどい-にぶい:耳障り感を評価できるかも?
うるさい-静かな:音の大きさを評価できるかも?

◇使用した音源

サンプル音源から選択しました。
 
はじめての場合は、聴いた時に差がある複数の音源を選ぶのがおすすめです。
3音源以上選ぶと、音圧レベルとの相関関係も分析されます。

◇テストURL

こちらからテストを体験できます。
 
  • アカウントをお持ちでない方は、ゲスト回答がご利用いただけます。
  ログイン画面下部に表示される「アカウントを作成せずに回答する」をクリックください。
 

◇テスト結果 

※体験用テストは6音ですが、こちらでは8音で行ったテストの結果をご紹介します。
(画像にはNo.1~4の回答結果を表示しています。)
 

[テスト回答] 

2種類の評価語により、それぞれの音の特徴が確認できました。
 
音の聴き方(スピーカ、イヤホンなど)やボリュームを揃えないと、
結果はある程度ばらつきます。
回答の分布全体を眺めて、特徴を確認してみましょう。
 
No.1(左上):どちらかというと「にぶい」「うるさい」
 
No.2(右上):どちらかというと「するどい」「うるさい」
        ただし「にぶい」という評価も少なくない
 
No.3(左下):どちらかというと「するどい」
       「静かな」「うるさい」はどちらでもない評価が多い
 
No.4(右下):どちらかというと「静かな」
        ただし「うるさい」という評価も少なくない
       「するどい」「にぶい」はどちらでもない評価が多い
 

[物理パラメータとの相関]

 
「うるさい-静かな」は3.15kHz帯域付近のA特性音圧レベルと相関が高い。
この付近の帯域の音圧が大きいと、「うるさい」という結果となった。
また「するどい-にぶい」は5kH帯域以上の高い周波数と相関が高かった。
 

◇今後のアプローチ

製品開発の方針として、まずは「うるさい」と評価される音を避けたいと考えた。
そのため次回は「うるさい」と評価された音の3.15kHz帯域付近の音圧レベルを下げて、
検証としてのテストを実施してみる。