otonoha × Sound One 共創ワークショップ 2025/4/18
2025年4月18日に開催された、otonoha × Sound One 共創ワークショップについてご紹介します。
イベント概要
2025年4月18日(金)15時30分~ 共創ワークショップ ”知覚の違いを体験しよう”
聴感アンケート
ワークショップでは視覚情報を遮った状態で、
会場施設内、複数地点の様々な環境を体感いただきました。
こちらの聴感アンケートには、ワークショップで取りあげた同地点にて、
当日朝に収録した音・映像を使用しています。
「音のみ」「音と映像のみ」
その場で五感で感じる印象と、違いはあるのでしょうか?
ワークショップに参加された方も、参加されていない方も、ぜひ体験ください。
実際の環境と違いはあるのでしょうか?
音のみと、映像が加えられた時とで違いはあるのでしょうか?
[音のみ]
[音と映像のみ]
”振り返りシート”へのご回答
ワークショップ体験後に参加者の方に記載いただいた”振り返りシート”へのご回答を
匿名で公開いたします。
ご参加いただいた皆さま、様々なご感想・ご意見をありがとうございました。
Q1. 目を閉じて歩いている間、最初に強く感じた感覚は何でしたか?(複数選択可)

「その他」2票は「光」というご回答でした。
Q2. 印象に残った「音」はどんな音でしたか?
人の声、話し声 ※参加者の約半数の方が回答
大人数のザワザワ音
周囲の音
会場出口のゲート通過サイン音(耳に残り、少し怖かった。)
足音(床が固い方が不安になりました。慣れてくるとペアの方の足音で少し安心しました。)
室内から屋外にでたときの風、人の声など一気に広がる感じ。
航空機の音、ジェットエンジンの音
風の音
会場施設の音設計は足音との距離がここちよかったです。
残響音
空調音
人の雑踏
風の流れ(音、方向)
周りの人の足音(床の材質の違いによる。)
自分と周囲の人との距離感
Q3. 音や気配を頼りに、空間の広がりや人の存在をどのように感じましたか?
一種の集合体のように感じた。
場面が変われば、その音の集合が変わるようなイメージ。
普段、雑音だとも感じていた人や環境の音が、自分が歩く(生活する)為に
必要な音に変化したことを実感しました。
風が気持ち良かった。
若干こわいと感じた。
目の見えない人の気持ちが計り知れない。
目と閉じている間は空間がせまいようで無限のような感覚で、人のぬくもりを感じました。
目を開けると、空間が有限に感じ笑顔がまぶしく見えました。
(図らずもポエミーになってしまいました。)
人の声やその人が歩く音で、周りに居る人の定位ができた。
ただ、人が多すぎると分からなくなる。
広さ、近さを普段より大きく感じました。ダイナミックレンジが広がる感じ。
歩行者の方のアクセサリー?のジャラジャラって音が近くて怖い。
風が強く吹くと距離をつかみづらくなる。
閉じた空間と開放空間の差は感じる。
風や光の具合で、今どんな空間にいるのか、変化を感じることができました。
人の気配は、空気が小さく動く雰囲気や声の近さで距離感含め感じました。
残響音の方向認知を強く感じた。
空間を推測しながら歩いた。海の音だと思っていた音が目を開けたら空調音だった(よくできている)。
空間サイズの乖離を感じた。
人については普段感じているより、より身近に感じられた。
空間については、人の気配が大きかったため、あまり感じることはできなかったが、
閉鎖的な場所については分かりやすかった。
自由音場と反響感の違いによる空間の広さ。
自分と周囲の人との距離感。
風の強弱(温度)、床の感触で空間の広がりを感じた。
人の存在はパートナーの人以外はほとんど感じなかった(音・声としてだけ認識した感じ)。
ぶつかりそうな感覚や、壁があるように感じた。
目をあけている時より音を多く感じた。
より遠くの音が聞こえるようになったが、不安感から、近くの音が鮮明に聞こえた。
視覚情報が不足する中、気配りが本当にありがたい。
賑やかで祭みたいな日なのかと思ったらデスメタル系の音楽が聞こえてきて、
そうなのか、と思いました。
※当日は近辺のライブハウスでイベントがあり、施設内のスピーカから音楽が流れていました
人は近くに、障害物は遠くに感じた。
Q4. あなたの音に対する意識にどんな変化がありそうですか? また、今後、音の聴き方や歩き方において、自分の中で試してみたいことがあればお書きください。
最近、目が見えなくなったらどうなるか考えたことがあり、
その体感を多少得ることができた。
漠然と音を拾うのではなく、特定の音に集中して把握したい。
風や人の声の方向、他人の歩く方向により、
スキャンをするように空間をとらえてみたい。
直接音と反射音による周囲の位置をとらえる。
何度か障害物につまづいたりしたが、これを検知できないか?
感覚に静けさが訪れたとき、意外と恒常的な音の方が気になるのだなと思い、
無意識下の音にも耳を澄ませてみたいと思いました。
足の触感が意外と詳細に分かる感じがしたので、意識して地面を感じたいと思いました。
とても豊かな時間をありがとうございます。
色々な場所を想定したリバーブでつくれたらいいなと思いました。
オフィスの中の音環境。
空間の広さと音の広がりを意識したことがなかったので
例えば狭い空間で広く感じさせる仕組みがあればおもしろそう。
場所による空気や明るさの変化、また人の増減による空気の張り詰め方は意識しそうです。
生活をする上で、一つ一つの音が大切であり、無意識に発している音が、
実は、他の人には、とても重要な音なのかもしれないと思いました。
街中で流れている音に対して意識するようになると思います。
変化はあまり無さそう。
うるさすぎる暗騒音は危険だと感じました。
(音の情報が取得できなくなる)
自分が体験する時間を増やさないとダメだと気付いた。
足元の感触がかなり重要だったように思う。
歩いていく中で音をよく拾って視界外からの情報を把握してみたいと思う。
「静かな場所」に存在する音を探る。
大きな音でかき消される音を見つける。
時々目を閉じて、音を聞きたいと思う。
しばらくは周囲の音に意識を向けそう(これまでよりも強く)。
目を閉じて音と空間を感じてみる。
Q5. ワークショップ全体を通して、印象に残った言葉・感情・出来事があればご自由にお書きください。
不安が感じられた目をつぶっての歩行ですが、慣れていくうちに、
周囲の音がどれほど大切な役割をしているのか、感じ方、見方により
どのような音、空気感が重要なのか、より一層感じることができるワークショップでした。
階段の昇り降りが思ったよりも怖かったですが、
怖かったわりにはしっかりした足取りで進めました。
目が受容する光の感覚は意外と極端で、
やはり色彩が明度にグラデーションをつけているのかもと感じました。
腕が温かかったです。わくわくしました。少し緊張しました。
音圧や周波数の違いでどう感じ方が変わるかなど興味がある。
主旨説明を明確にしてもらいたい。ワークショップ自体は面白かった。
DIDの疑似体験は面白かったです。
視覚をうばわれる状況がすごく怖いという印象と共に、人の声による安心感や不安感を実感した。
視覚の次に聴覚を頼りにしていることを実感した。
手の持ち方や、相手との密接度が高い方が、
相手の身体の一部のように、安心して前へ進める。
風の方向に意識を向けることで、大体の自分の位置がわかる。
たくさんの人の中を視覚なしで歩くのはとても不安になった。
駅で歩いている視覚障害者の方がとてもすごいと思った。
足場の音が軽い&ラトル音がすると目をつむって歩くのにやや不安感があった。
屋根のあるところとないところの境界で音よりも光の感じ方が変わる部分で、
屋外が怖いという感情が強くなった。
アイマスクで光を遮断している方が安心かも?
良い体験ができました。
「感覚と物理を結ぶ」という言葉が印象に残った。
見えてないと、不安な想像をしてしまう。
屋根の有無でも響きの違いが、場所が変わったみたいで驚いた。
スピーカーに触れた際の振動はとても良く感じられた。
※体験の中で、施設内に設置されたBGM用スピーカに触れていただきました
当事者と同じ状態を体験する事が、サービスの近みちと感じた。
たのしいな、と思いました。光が遮断されたら、またぐっと体験がかわりそうです。
人の、指の表情はとても豊かだなと知りました。(ガイドしてくださる方がそうしてくれました。)